COLUMN

モチベーション理論の王道『自己決定理論/Self-Determination-Theory』と「自己学習モチベーション測定シート」

2021.11.17

外国語学習の成否は、その99%が動機づけによる。動機づけが不十分であれば、どのように優れた指導法をもってしても、成果は期待できない

ゾルタン・ドルニェイ(第二言語習得論 研究者)

動機づけ(モチベーション)理論の中で語学学習に利用しやすいものに、『自己決定理論』(英語名:Self-Determination Theory、略して”SDT”)がある。モチベーションは、活動自体に目的がある「内発的モチベーション」(好奇心・達成・刺激など)と、活動の外に目的がある「外発的モチベーション」(報酬・罰など)に大別される。SDTは、この「内発」と「外発」に大別されていたモチベーションの間にも、活動への「自己決定度」に応じた中間的なモチベーションの段階があることを見出し、モデル化した理論だ。

モチベーションを内発寄りにしていくには、Autonomy「自律性」(自分で選んでやっている感覚)、Competence「有能感」(やればできる、その力を発揮したいという感覚)、Relatedness「関係性」(他者と相互作用している感覚)を満たすことが有効である、ということも、SDTでは明らかにしている。

弊社の研修/セミナーでは、この理論を土台に開発した「英語学習モチベーション測定シート」に回答してもらい、各自がモチベーションの傾向を認識する。自分自身のモチベーションで不足している分野への興味を意識的に伸ばすことで、全体的なモチベーションの出力を底上げすることができるからだ。

ちなみに、研修/セミナーでは、理論自体の説明はしない。小難しい話はたいてい、眠気を誘うことになるから。

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